高齢者の方のお金の相談は恥ずかしいと思っていませんか?【地域包括支援センター職員の立場から】

こんにちは。
私は社会福祉士のTAKAと申します。都内の地域包括支援センターにて勤務しています。
地域包括支援センターとは介護・医療・その他福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」であり、日々高齢者の方やその家族の相談を受け付けています。
突然ですが、私は相談者として人のライフスタイルを5階建てのビルとして捉えています。
1階は、健康と経済。
2階は、衣食住(最近では通信環境を含む)。
3階は、周囲とのコミュニケーション。
4階は、教養・教育。
5階が、自己実現です。
人によって大きなビル(ライフスタイル)を持っている人もいれば、こじんまりとした小さなビル(ライフスタイル)であることもあるでしょう。そこに優劣はなく、大切なのはそれぞれの階が安定してバランスがとれていることです。
高齢者になるとライフスタイルの土台である「健康」の部分がグラついてきます。
若くても怪我や病気などで「健康」がグラつくことはあります。
しかし若い人の場合は、回復力があるので、自分自身で補修することができる場合が多いです。
一方で高齢者の方の場合は、回復力が低くなってきますので、自分自身の力だけでは土台を維持することが難しくなってきます。そこで医者に定期的に通院したり、適切な量の服薬をすること等によるサポートを得ながら維持していきます。
また高齢になると、体力の低下により家事を行うことが辛くなったり、家の中を移動することが困難になったりもします。こういったこともライフスタイルのバランスの悪化に繋がります。そのような相談があった際には、介護保険の申請を薦め、訪問介護(ヘルパー)を利用してもらったり、介護保険で出来る住宅改修を行う等して対応します。
高齢者の場合は、行動範囲が狭まり他人とのコミュニケーションが少なくなることも問題です。その場合は介護保険の通所介護(デイサービス)を薦めて、運動の傍らで外とのコミュニケーションをとっていただくことを提案したりします。
ということで、地域包括支援センターに寄せられる相談としては圧倒的に医療や介護保険にかかる相談が多いのですが、見逃されがちであるけれども、それらと同じくらい高齢者の生活で重要であるのが「経済」の面です。
高齢者になり、仕事を引退して年金生活に入れば、今までより収入が低くなることは仕方ありません。
年金生活で収入が少なくなること自体が悪いことではありません。大事なのは少なくなった収入を元に、どのようにライフスタイルを再構築していくかなのです。それがうまくいかないと巷でよく言われているような「老後破産」になってしまう可能性があるのです。
健康状態が芳しくないなと感じたら医師の診断を受けにいくのは普通のことです。同様に経済生活の面についても、自分がうまく管理出来ていないと思ったら、誰かに相談することは恥ずかしいことではありません。
経済やお金のことを相談する相手としては、ファイナンシャルプランナーが挙げられます。
ファイナンシャルプランナーとは、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度などの知識を備え、相談者の経済生活をサポートする専門家です。
私もファイナンシャルプランナー2級の資格も保持しております。
重要なのは、自分だけで悩んだりせず他人の目から見てもらうことです。他人の目から見てもらうことで、自分では気づかない無駄や効率的な管理方法が見つかる可能性があります。
高齢者の方でお金の悩みがあるのであれば、ぜひ一度ファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。
